タニコー株式会社

タニコーは業務用厨房機器メーカーとして、お客様のニーズに合った厨房機器及び厨房のトータルコンサルタントを行ってまいります。

掲載記事一覧

厨房機器メーカー『tanico』の最新情報をお伝えします。

■2011年

プロパン産業新聞 2011.10.4

涼厨フライヤー 4型式28種類

 タニコー(東京、谷口秀一社長)は、業務用厨房機器のトップメーカーとして、熱効率の安全性向上、厨房内作業改善のための技術革新に取り組んでいる。

 揚げ物・天ぷら調理のガスフライヤーは、高温の油を大量に使うため、これまで省エネ化が難しいとされてきたが、同社では5年以上も前から、より少ない火力で、油を効率よく昇温するように改良を重ね、低輻射ガスフライヤーを開発した。同社のフライヤーは中間加熱用浸管にベローズ式や5角形のステンレスパイプを使用。槽内はヒートパイプがなく、現行機器と比べ、必要な油量を半分とした。また、「涼厨」基準が制定される以前から、涼厨仕様を実現し、導入していたため、基準ができた時点で自動的に涼厨基準適合商品となり、価格も据え置くことができたことが大きなメリットだ。

 同社の「涼厨」仕様のガスフライヤーは1:NB型(スタンダードタイプ、ベローズ式加熱タイプ)2:D型(デラックスタイプ、ベローズ式加熱タイプ)3:SD型(デリ・惣菜タイプ5角形新型)4:DH型(鍋底直接加熱方式)の4型式。それぞれ卓上型、1槽型、2槽型など計28種類の品揃えとなった。

「涼厨」

 ガス厨房なのに涼しいのが「涼厨」。その理由は機器の構造。空気断熱層を設けることで、輻射熱を大幅にカットし、加熱された断熱層の空気は上昇気流により、排気筒から排出。代わりに涼しい空気が入り込んで、機器表面を冷却する。排気も1カ所に集中させることによって、燃焼排気が厨房内に拡散するのを防ぐ。また換気・空調についても、これまで使用していた設備を変更することなく、厨房機器を「涼厨」に入れ替えるだけ。換気・空調の工事費が不要なうえ、空調比も軽減され、ランニングコストが削減できる。さらにガスフライヤー等の機器の表面温度が低いため、煮こぼれての焦げ付きにくく、清掃が簡単。機器のラインアップも豊富に取りそろえている。

月間食堂 2011年8月号
産業を支えてきたビジネスサポーターたち

業務用厨房のスタンダードをつくり続け
繁盛店を全面的に支えてきた革新メーカー″

― 御社が初めて世に出した製品で、その後の業務用厨房のスタンダードとなったものは少なくありません。
どのような姿勢で商品開発に取り組んでいるのでしょうか。

お客さま要望などを真摯に受け止め、その時点でお役に立つもの、あるいは世の中にない製品を開発するというスタンスで取り組んでいます。ですから、当社が独自で開発したというより、むしろ、「こういうものがあったらいいな」というお客さまからの声やヒントをいただき、それを形にしてきました。

われわれが開発したものは十年、二十年経って世の中に受け入れられ、業務用厨房の世界では当り前の製品になっているものが多いのですが、わが社は町工場からスタートしましたから、当初は大掛かりなマーケティングを行ない、研究開発して製品をつくるということはできませんでした。さまざまなお客さまから声をいただき、「タニコーだったらこういうものをつくります」という姿勢を持って取り組むというやり方は、いまも昔も変わりません。

― 業界に先駆けて提案した代表的な製品を教えてください。

たとえば中華用ゆで麺器があります。いまではどこでも目にするものですが、かつて麺は中華鍋で茹でるのが一般的でした。当時はラーメン専門店がまだ定着しておらず、技術をもった中華料理店がラーメンを提供する時代でしたが、ある時、中華料理組合の方が当社を訪ねて来られて、「誰でも簡単に麺を茹でられる機械をつくってくれないか」とおっしゃったんです。そこで当社は1人前ずつ麺をテボに入れて茹であげるという、いまでは当り前とされるゆで麺器の仕組みを考えたわけです。これが現在一般的に見かける中華ゆで麺器のベースとなっているのです。

― この機器の開発はラーメン専門店が隆盛をきわめる原動力のひとつになったと思います。

ステンレス製の天板のガスレンジも当社が最初に手がけたものです。かつては鋼板が一般的でしたが、錆びやすく、きれいにするには営業が終わってからひと晩かけて磨かないといけない、という声さえありました。これを厚みのあるステンレスでプレスしてつくれば、同じ機能で錆びにくいものが完成すると考えたわけです。製品化したときは、「熱で曲がってしまうから使えないのでは?」など言われましたが、周知の通り、いまではステンレスが厨房のスタンダードになっています。

― その他、御社でエポックメーキングとなった製品はありますか。

ステンレス流し台の「TSシリーズ」という製品を1987年に発売しましたが、これが大きな流れを作りましたね。それまでは「Kシリーズ」というピカピカに磨いた仕上げでつくっていたのを細かい線を入れたような♯4に変え、Lアングル足から丸パイプ足にしたのです。 欧米の厨房では♯4仕上げが主流でしたが、ウエットな日本の厨房では錆びやすいと思われていたのですが、これを解決するために従来より錆びにくい新しいステンレスを採用し解決したことで創業社長はそれまでの主力だったKシリーズをやめて、TSシリーズに全面的に切り替えました。

― 主力商品の素材を全面的に変えるというのは、非常に大きな決断だったと思いますが……。

おっしゃる通りです。既存のものを売るほうが楽ですからね。しかし創業社長には「お客さまに役に立つものをつくりたい」という信念がありました。だからこそ決断できたのだと思います。使い勝手のよさが認められ、TSシリーズはおかげさまで人気となり、当社の成長に大きく寄与しました。♯4仕上げも厨房機器の仕上げのスタンダードになりました。その意味では、お客さまのために製品を開発し提案することが、結局は自分たちのためになるということですね。

今年はすべてのガスフライヤーを「涼厨」にしました。エネルギーに関しては、今後注目される分野ですが、作業環境の改善を考えるとこれからは涼厨になるだろうと考えたわけです。

― 決断力は御社の企業文化だと思います。現在の製品数を伺えますか。

通常販売規格品で約3100品あります。ですが、私どもの営業はカタログを見せて、「これを買ってください」というのではなく、お客さまがどういう商売をしたいのかを理解し、それに最適なものを提案することが仕事です。実は自社でつくっている製品の出荷数のうち、6割ぐらいは最初から1点しかつくらない製品なんです。お客さまに要望をお聞きして、オーダーメイドする場合もあるし、カスタマイズの場合もあります。これは当社の強みであると自負できます。

外食業の最大の目的は「お客さまに喜んでもらい、店が繁盛すること」。もちろん予算があるから設備は高いよりは安いほうがいいですし、高機能なほうが機器としては優れているかもしれません。しかし、結局はその機器が自分の店を繁盛させるのに役立つかどうかが大事なのです。そういう意味では、お客さまの成功をサポートすることが私たちの役目だと常に考えています。

― 外食業のこれからの可能性についてはどうお考えですか。

将来の人口減などを考えれば、外食産業全体はこれから難しい時期に入るのかも知れません。しかし、一方ではこの業界は若い経営者やシェフたちが新しいアイデアをもって、どんどん参入してきています。これは心強いし、楽しい。その意味では可能性は限りなく広がっていくと信じています。

個人店であっても、チェーン店であっても、繁盛し成功するという目標は外食人の最大の目的。当社はこれからもお客さまの成功に貢献する企業をめざして厨房開発に取り組んでいきます。


お店の成功をサポートすること。それが私たちの役目だと確信しています
代表取締役社長 谷口秀一氏

企業INFORMATION【DATE】

タニコー(株)
東京都品川区戸越1-7-20
TEL:03-5498-7111
創業:1946年
資本金:5億2000万円
事業内容:業務用厨房機器および関連機器の設計、製造、販売、施工、海外厨房機器の輸入販売

業務用厨房機器メーカーとして、食ビジネスの成長を支えてきたタニコー(株)。同社は厨房のあらゆるニーズに対応すべく機器の開発・販売、厨房設計・施工などを行なっている。外食産業はもとより、集団給食や病院・福祉施設、宿泊施設など多彩な事業をサポートし厨房設計においては高い評価を獲得している。

ユーザーの要望を形にするため新しい製品を開発。日本の厨房業界のスタンダードとなる機器を多く輩出してきたところが同社の魅力のひとつでもある。1969年に開発した中華用ゆで麺器はその代表例のひとつであり、ゆで麺器の分野でスタンダードをつくりあげた。

同社は個店から全国のチェーン店まで、あらゆるタイプの店舗のニーズに応える幅広い商品をラインナップするが、オーダーメイドの商品開発にもきめ細かく対応。また「無料設計相談室」を設置し、機器を含めた厨房トータルの設計でも力を発揮しており、多くの話題店の厨房を手がけている。

日経新聞(福井) 2011.3.24

タニコーテック
自社工場の生産増強
親会社拠点被災
従業員受け入れ

業務用厨房機器製造のタニコーテック(福井県大野市)は親会社のタニコー(東京・品川)の福島県の工場が被災したため、同工場の従業員を受け入れ、生産体制を増強する。

23日までに被災者でもあるタニコー小高工場(福島県南相馬市)の7人がタニコーテックの大野市の2工場で勤務を始めた。月内に計30人を受け入れる予定で、大野工場を2交代制にして生産能力を引き上げる。

タニコーは東日本向け製品を主に福島県南相馬市の4工場で、西日本向けを主にタニコテックの福井県内3工場で生産している。南相馬市の3工場は福島第1原発事故で避難または屋内避難区域に指定され、操業再開の見通しが立っていない。

タニコーテックは震災後、残業で対応してきたが、注文増に応じ切れていない。このため福島県の工場から被災者を受け入れ、朝〜夕方と夕〜深夜の2交代制にして生産能力を2倍に高める。同社の高柳一則社長は「福島の工場の従業員の安全と生活基盤の整備を最優先して増産に取り組みたい」と話している。

読売新聞(福井) 2011.3.24

被災工場の従業員受け入れ

大野のメーカー
原発事故「人ごとでない」

業務用厨房機器メーカーのタニコーテック(大野市)が、東日本巨大地震で被災した親会社タニコー(東京)の福島県内の工場従業員の受け入れを決め、同県南相馬市から避難してきた男性7人が23日から働き始めた。タニコーテックは「原発を抱える県民として人ごとではない」と強調、今後も受け入れたいとしている。

タニコーの工場は福島県内に五つあり、約300人が勤務。従業員15人が死亡、行方不明となっており、福島第一原発事故による避難指示区域の指定や設備損壊の影響で、工場は一部稼働しなくなったという。

従業員7人を含む7世帯21人が移住。近く大野市内の雇用促進住宅で生活を始める見込みで、タニコーテックの高柳一則社長は「従業員の安全と、生活の基盤を確保したい」と話した。

南相馬市から中学1年の次女(13)ら一家5人で避難してきた新館良一さん(56)は「大野の人は温かくて優しいし、景色もきれい。子どもの転校手続きもしてもらえるので、被災工場などが落ち着くまで安心して働けそう」と感謝していた。

福井新聞 2011.3.24

福島工場従業員 大野へ
東日本大震災
タニコーテック親会社の7人勤務

総合厨房機器製造・販売の最大手タニコー(本社東京)の子会社タニコーテック(本社大野市下丁)が福島県南相馬市にあるタニコー工場の従業員を受け入れ、23日から7人が大野市内の工場で働き始めた。現在、家族と一緒に市内の旅館に泊まっており、近く市内の雇用促進住宅に移る。

「市民優しい、温かい町」

24日も2人が家族と大野入りする予定で、タニコーテックは最終的に被災従業員約30人とその家族を受け入れるという。

タニコーの主力工場だった福島県内の5工場のうち、3工場が地震の被害を受け、さらに東京電力福島第1原発の屋内退避、避難指示区域内にある。このため約300人の全従業員は、現地工場の復旧作業と全国の子会社に分かれることになった。まだ連絡の取れない従業員もいるという。

7人は全員男性で、家族を含む計21人が19日から、自家用車や会社の用意した飛行機、バスで大野入りした。今週中にも、市が入居申請した雇用促進住宅(国時町)に移る。また、小中高生が5人おり、市が転入を案内している。

ただ、福島県内の一部の工場が近日操業を再開する予定で、大野市に滞在する期間がどれくらいになるかは不確定という。

タニコーテックの高柳一則社長は「従業員の安全確保と生活の基盤安定が一番大切。大野で安定した生活を取り戻してほしい。現場レベルでの技術交流も図れたら」と話している。

7人は早速、これまでの経験を生かした作業に当たっている。単身で来ている鎌田利博さん(38)は「濁流にのまれ、息ができず人生が終わると思ったが、何とか助かった。家があった場所はがれきの山。今はこちらで仕事を頑張りたい」と気丈に話していた。

93歳の母ら家族4人と車で来た新館良一さん(56)は「車が福島ナンバーなのを見て大野の人が『大丈夫ですか』『何でも言って』と優しい言葉を掛けてくれる。温かい町で本当にうれしい。家族も少しずつ体調を戻していて安心した」と穏やかな表情を見せていた。

日刊福井新聞 2011.3.24

避難従業員 大野で勤務
東日本大震災
福島の工場から7人
「助けられ貢献したい」

福島第一原発の事故を受けて、業務用厨房機器などを製造販売する「タニコーテック」(大野市)が、親会社タニコー(東京都)の福島県内の工場から従業員らを受け入れている。23日までに従業員7人が家族とともに避難し、同日から大野市の2工場で勤務を始めた。

タニコーは、小高、原町、鹿島の3工場計4施設が南相馬市にあり、小高の2施設が第一原発から半径20キロ圏内の避難区域に、原町が20〜30キロ圏内の屋内退避区域に入っている。指示区域外の鹿島も含め計約300人の従業員らをタニコーテックなどが受け入れることにした。

現在は、小高の男性従業員と家族の計21人が避難し,市内の旅館に宿泊しているが、市と相談し、今後は同市国時町の雇用促進住宅で生活してもらう。タニコーテックの高柳一則社長は「最大で30家族の受け入れが可能だと考えている」と話す。

家族4人と避難し、大野第一工場(同市下丁)に勤務する新館良一さん(56)は「助けてもらえ、貢献したい」と職務に。「93歳の母親は今も揺られているような感覚がある。一番の不安は放射能の影響。早く正常化してもらい、地元を復興したい」と原発事故収束を願っていた。

プロパン産業新聞 2011.3.8

タニコー「涼厨」フライヤー
厨房設備機器展にズラリ

タニコー(東京、谷口秀一社長)は2月22日〜25日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開催された「第11回厨房設備機器展」に出展、進化したガス厨房機器を一堂に展示した。「見て、触ってもらう」をコンセプトに掲げ、来場者には機器の内部を開けて構造を見られるようにしたほか、食材を持ち込めば、来場者がその場で調理を体感できるコーナーも用意するなど工夫を凝らした。

同社のガスフライヤーは、以前から標準仕様で「涼厨基準」クリアしているため、涼厨機能を備えた機器でも既存価格で提供できることが特長。涼厨仕様のガスフライヤーは、デラックスタイプ、デリ・惣菜用、可燃物(可燃壁)に接した設置が可能な卓上タイプ、低輻射式スタンドタイプの4種類がある。

このほか、熱をなるべく外に出さない断熱型のローレンジ、ガスウォーマー、ゆで麺器、立体炊飯器などを出展。参考出品として、ガス式蒸し器(蒸し器を3槽以上)、ガステーブル、スチームコンベクション・オーブンなどを展示した。

また、各エリアでは試食コーナーを設け、集客アップに努めた。

プロパン産業新聞 2011.3.1

涼厨、未来厨房に注目
電化厨房台頭もガス善戦
第11回厨房設備機器展

アジア最大の"ホスピタリティ"と"フードサービス"の合同専門展示会「HCJ2011」(「第11回厨房設備機器展」「第39回HOTERES JAPAN」「第32回フード・ケータリングショー」)が2月22日から25日の4日間、東京・江東区の東京ビッグサイトで開催された。

新たな製品・サービスの創出を目指し、あらゆる角度からビジネス・商談・情報交流の場を提供。厨房・調理設備から、食品加工、食器類、観光産業に至るまで"食"に関する804社(1764小間)が出展した。

そのなかで「厨房設備機器展」では、「見て・触れて・感じてーー。」をテーマに掲げ、タニコー、マルゼン、東京ガス、日本厨房工業会などが出展。各ブースでは、実演や試食をふんだんに盛り込み、使いやすいだけでなく快適性を追求した厨房設備をアピールした。

今回はIH機器がラインアップを充実させながらも、高い導入コストなどからやや苦戦気味。一方でガス機器は、涼しく快適な厨房機器「涼厨(すずちゅう)シリーズ」が好調で、ガス機器を扱うほとんどのブースで展示され、来場者から注目を集めた。とくに東京ガスのブースでは、「涼厨」だけでなく、新しい厨房スタイルを提案する「未来厨房」も展示。安全性、デザイン性、機能性からこれまでにない厨房機器をアピールした。

タニコーのブースでは、青山にある有名レストランのシェフ神保佳永氏が「スチームコンベクションオーブン」などを使用して調理実演、来場者に振舞われた。

主催となる日本厨房工業会ブースでは、「業務用厨房機器基準」や「厨房設備士資格認定試験」などを中心に、工業会の活動をわかりやすく紹介。さらにオープンセミナーでは、会員企業が最新の厨房に関する情報を発信した。