タニコー株式会社

タニコーは業務用厨房機器メーカーとして、お客様のニーズに合った厨房機器及び厨房のトータルコンサルタントを行ってまいります。

こだわり実験室 実験レポート

■ 『缶コーヒーの味の違いで空き缶公害から日本を救えるか?と糖度との相関関係について』

私は、古澤武史(仮名)27歳。KGKの工作員?ではない研究員になってから、3年と9ヶ月が経とうとしている若手研究員である。したがって、今回の実験を報告する事は、無論初めてであり初心者マークと言う、かなり緊張した状態での報告となっている訳である。

この実験を行うに当たり初心者である私は、過去7年間にわたる膨大な実験報告書を読み漁る事から始める事となった。3週間、そう、あれは11月の初冬の中に居た3週間であった。場所は、長野県南安曇郡安曇村のりくら高原「ペンションせせらぎ」(TEL 0263-93-2442)の201号室だ。余談ではあるが、「ラブ・ジェネ」の最終回の舞台となる筈の所である。そこは、都会の雑踏を逃げ出した私にとっては、初冬と言うには余りに空気は冬の色であり、つまりはかなり寒かったのだ。

しかし、その日は、これから始まろうとしている壮大且つ偉大な実験の事など知る由もなく、私は上機嫌だった。なぜならその日もそうだったが、私の愛車ゴルディーニはフレンチブルーも眩しくスパルコのステアリングホイールを小刻みに切りながら林道を軽快に駆け上がっていたからだ。こんな事が出来るのも1年の内でこの季節だけである。私のゴルディーニは、暑がりの上に少々年をとっているから、冬眠ならず夏眠から覚め、風を感じる事が出来る季節を待っていのである。

初めての実験レポートの地に何故私がここを選んだのかと言うと、過去7年間にわたる膨大な実験報告書を読んでは見た物の私がすべき且つ、私しか出来ない実験がこの時まだ見つかっていなかったからである。そこで私は、私の愛車の友人が居るこの地を選んで一人瞑想にふけりながら、実験課題について考えを巡らせるつもりだった。

もうすぐ蕎麦畑、その先に「ペンションせせらぎ」が見えてくる筈、そしてそこには熊の様なオーナーと私の愛車の友人のランチャ・フルビア・クーペ1.6HFがイタリアンレッドも眩しく佇んでいる筈。

何故こんな所にフルビア・クーペ1.6HFが在るのか?私にもよく解らないが、山の中なので1965年ツールド・コルス、翌66年モンテカルロから始まったラリーフィールドに強いマシーンが最も合っていると言えば合っているのだが・・・?

このモデルは、最終型で1584cc狭角V4・115PS/15.6kgmの心臓に850kgと言う軽量ボディーの為、ステアリングを切れば低いノーズを小気味よく左右に振らせることが出来るライトウエイト・スポーツ的な面白さにあふれた名車である。

そんな友人達と共に今回の実験テーマについて、模索をする為にここを訪れた訳である。

4日が過ぎ、5日が過ぎ一週間が過ぎようとしていた。「こんな事では、KGK研究員としてやっていけないのではないだろうか?」そんな事ばかりを考えるようになり始め、次回の”GATEN”発売日を気にする毎日が過ぎようとしている時だった。ふさぎ込んでいる私を見兼ねてか、熊の様なオーナーが地元青年団の寄り合いに一緒に来ないか?と誘いがあった。私は誘われるままその会合に同席する事となった。彼の私への紹介は、リサーチ会社の社員でテレビ局の依頼で今リサーチに来ているとの事だった。仕方がないので現在のテレビ・マスメディアの報道規制についてなど適当な話をし、その場を過ごしていた。

しばらくして、お酒も振る舞われ会合から宴会へと変わろうとしていた時、青年団の中で一番口うるさそうな少し小太りな、青年団なのに45歳は過ぎてるな、と思わせる人物が”最近のゴミ問題について”朗弁を振るっていた。近年観光地と言うところには付き物の話である。

彼曰く
「特に空き缶の処理に困っている
との事らしい。そこで私はらしくもなく、
「こんな自然の中にまで来ても缶ジュースや缶コーヒーが飲みたくなるもんなんでしょうかネー」
と言葉を挟んでしまった。すると彼は間髪入れずにこう応えた。
「だいだい何が良くてこんなに缶物売ってんだ!」
また私は口を挟んだ。
「メーカー各社しのぎを削って、新製品を発売してる様ですから・・」
「だいたいいろんなもん売りすぎダヨ」
彼が続けて言った。

その時突然私は何やら高揚していった。お酒が入ったせいだけだろうか。

何故、缶のゴミが増えるのか?

その隠れた背景には缶の後処理問題だけでは無く... 何故売れるか?
にも大きく起因する所が在るのでは?

...何故売れる?...
売ろうとしているから...
じゃ、どうやって売ろうとしている?
そう、新製品をジャカスカ出してだ。
ならば、その新製品の"新"たる意味は?・・
"名前・銘柄"だけを替えているだけだろうか?

「よっしっ!」私の中の私が、心の中で"ポン"と膝を叩いて立ち上がったかの 様に思えた。
その晩私は、宿代の支払いも早々に愛車ゴルディーニのイグニッションをスタートさせていた。このさえ、飲酒運転だったかどうかは、忘れて欲しい。(宿代は後日支払った事だけは、信じて欲しい)
翌朝8:23AM。東京に在る第3ラボに滑り込んだ。帰路に少々時間がかかったのは、愛車のゴルディーニが途中・・・・・ご機嫌が斜めになってしまったからで、飲酒運転で警察のお世話になったわけでは無い事だけは誤解の無い様にお願いしたい。

ラボ内には、まだ人の気配はなかった。ただ何や等の実験途中と思われる計器とブラウン管だけが作動し続け、その明かりは実験室内を薄ぼんやりと照らしているだけだった。
まず私は、近くのコンビニで一般市民を装い\480の二段弁当を朝食用に買い込んだ。

「ようやくKGK研究員らしくなってきたナ」と心の中でほくそ笑みながら。
「流石、新製品の二段弁当はなかなかうまいナ」等と独り言を言いながら、朝食も早々に実験内容について思いを巡らせていた。
「先ず、用意する検体は?・・・」
「実験機器は?・・・・」

数時間が経ったろうか、大方の実験概要が出来上がった。
時計の針は、12時59分。おっと、デジタルだった。少し遅めの昼食にすることにした。またまた、近くのコンビニで一般市民を装いながら\480の二段弁当を購入したことは言うまでもない。かなり気に入っている。ラボに帰り昼食を採りながら、ふっと手にしたのが、先程コンビニで入手した缶コーヒーである。私はその時確信した。こう言った缶コーヒーの類は無意識の内に手に取ってしまう物、"名前・銘柄"等気にはしていない。ならば、"名前・銘柄"だけを替えて新製品をジャカスカ出すやり方には当然疑問が残る。私の中で、在る種確信めいた物が浮かんだ。

「やはりそうか?・・きっとこの缶コーヒー達は、
名前・銘柄が違うだけで中身に大した違いが無い」

そこで、本実験のテーマ
「缶コーヒーの味の違いで空き缶公害から日本を救えるか?
と糖度との相関関係について」
である。
(素晴らしい・きっと私は天才に違いない。そう思わざるを得ない・・・??)

日本全国のコンビニや自販機で缶コーヒーを購入されている一般市民の皆様の多くは、きっと私とほぼ、やや、ちょっとだけ同意見ではないか?勿論。一部の缶コーヒーフェチの方々を除いての話だが。私ははやる気持ちを抑えて、検体の入手を急ぐことにした。何処から検体を入手したかは、もうお分かりだと思う、そう3度目の登場!近所のコンビニでである。これは当然一般流通している検体の入手を目的としたからであり、手軽にすます為ではない事ぐらいKGK研究員なら当然である、当然、ん。
下記に入手した検体のデータを表記した。

■□ KGK検体概要 □■
検体01〜04 検体05〜08 検体09〜12
検体13〜16 検体17〜20 検体21〜22
詳細なテキストデータはファイルを参照して下さい。
『KGK検体詳細ファイル』

上記製品だけが何故検体として選ばれたかの是非については、触れずに次へと進めていく事にする。
気が付けば時計の針、おっと時計の液晶パネルは夜の8:00をちょうど指した?ちょうど表した所だった。ここでついに、若葉マークの私に"KGK緊急召集命令"の暗号を入力できる時が来た。けたたましいいサイレントと共に第3ラボは唸りを上げ、実験体制を整え様と全出力を100%解放した。すると緊急実験研究員達が続々と第3ラボに集結して来たではないか。「これは大事ダ」心の中でひきつっていた。
何せ若葉マークの私・・・・。

私は、総勢20人を越える研究員達に実験の目的、方法などを綿密に且つ大胆に、時には勢いで能弁を振るった。そしてついに実験へと取り掛かる事になった。

それでは、私が寝ずに考えた実験方法をここに記す事にしよう。

缶コーヒーの決め手とは何か?”コーヒーの味”これは測定しずらい、単位計測できない物は客観性に欠ける。したがって、我々は缶コーヒー内に含まれる”糖度”に着目し、「あの缶コーヒー甘過ぎよネー」などで区別されているという現実に即した実験方法を採ることに決定した。糖度の違いを測定することだ。

測定機器:株式会社アタゴ社製
アタゴ手持屈折計・Eシリーズ(N-1E)

糖度測定中

上記測定器を使用し各検体22種類の糖度を測定した。
実験結果を下に表記する。

■□ KGK実結果 □■

『KGK実験結果一覧ファイル』

■ 注意用語 ■

補正値とは・・・ 測定温度による測定機器の誤差を修正する物として使用する必要がある数値。
糖度・・・・・・ Brix%と言う単位で表される値(数値が大きいほど糖度が高い事を示す)

上記実験結果をご覧になって、皆様はどの様にお考えになるだろうか?
私達KGK実験班はこの結果に愕然とした。何故なら糖度の多少の違いがあってもどのメーカー・どの商品そんなに違いが無い。(これは、大きな違いなのかもしれないが、我々は、当初もっと大きな違いがあると確信していたからだ)そして解析を進めてみると日頃”甘い”と感じている銘柄が、以外や以外糖度が低い値を示していると感じたから、話がヤヤッコシイ。そこで我々研究班は、急遽「テイスティング実験」を試みることにした。日頃缶コーヒーの味にはうるさいと自負している研究員3名を選抜し、任に当てた。
その結果が以下の表である。

■□ KGKテイスティング結果 □■

『KGK実験テイスティング結果一覧ファイル』

いかがだろうか?
多少ご不満の所も在ろうかと思うが、つまりは、十人十色で味の感じ方がある事は、お断りして置くが、中には共通した結果を示している物も在る。これを解析すればする程先に述べた「日頃”甘い”と感じている銘柄が、以外や以外糖度が低い値を示している」(逆もある)が大きく露呈してくる。そしてもう一つ、我々が期待をしていた事は、メーカー別に”糖度”の個性は無いのか?又別に各メーカーの銘柄対銘柄のランクで競合させている物がはっきり解るのではないか?と言う期待感があった。後者については、多少の”対抗馬”的な商品は想定できるが、前者については今回の実験で明らかにすることは出来なかった。

つまりは、違いがあるようで、無い様で・・・?なので在る。

実験が終了した今、我々KGK研究班は、確信たる事実をつかみ切れぬまま今回の実験報告を終了するが、このデータの中に途方もない事実が隠されているのでは、と考えずにはいられない。何故なら、日頃どの缶コーヒーも大した違いが無いと考えていながら、各メーカーはCM等で明確な違いを大きくアピールしている。また我々テイスティング担当研究員も実験を終えた今でさえ尚、私的に缶コーヒーにこだわり続け日々個人的テイスティングテストが続いていると聞いている。
この実験結果をご覧になった皆様がどの様に感じ、お考えになるのか興味があるところです。是非ご意見をお寄せ下さい。

私は、何か釈然としない気持ちのまま今回の実験ファイルを閉じようとしているが、実験のお題目になった「缶コーヒーの味の違いで空き缶公害から日本を救えるか?と糖度との相関関係について」の結論を以下の様に締めくくりたいと思う。

「たかが缶コーヒーされど缶コーヒー」
違いは在るが、これだけの銘柄が必要な程の違いではない。だがしかし、空き缶公害は今も尚、日本全土を覆い尽くしている。ここでただ一つ言えることは、

『空き缶公害は、缶コーヒーだけが原因では無い!』

次なる実験は、缶ビールダ!缶ビールの味について、いつぞやの日に又、実験報告をさせていただきたい。とお約束をさせていただき、本実験ファイルを閉じることにする。

但し...
『缶ビールの実験は、夏、あつーい夏にやらせてくれーッ!』

PS: テイスティング実験は、各缶コーヒーを約80ccづつ実際に飲んで行ったが、22本もの缶コーヒーを飲んだ後は、(80ccx22=1.76L/h)「とーぶん缶コーヒーはいらない」と言う感じになった事だけは、ここに報告しておこう。

懸賞クイズ!

問題:実験結果表中の????に該当するBrix5%は、何%?
(北海道限定なのでそう簡単には・・・・・)

正解はこちら!

※KGKとは...